花咲き山のつぼみ話

リンドウアソシエイツがいろいろな園さんとのめぐり逢いの中でお伺いしてきた心あたたまる物語を、ご紹介させて頂きます。読んで頂いた心の中にじわーっと広がり、周囲の方々に話して頂き、広まり・・・そんな『あたたかいきもちになる連鎖』のきっかけとなれたらと思います。


笑顔のあいさつ
2010.06.25

リンドウアソシエイツより皆さまへ、心あたたまるエピソードを発信していきます。
時々のぞいて頂いていただけたら嬉しく思います。

このブログ発信にあたって、第一回目のお話はこれにしよう!と決めていたお話がございます。


それは、昨年のちょうど今頃、東京都にあるT幼稚園の園長先生よりお伺いした、心あたたまるお話。

その園さんは、土地の売買の話で近隣の地主さんより580坪の土地を幼稚園に買って欲しいとの申し入れを受けておりました。
その話を最初に持ってやってきたのは、不動産屋さんのイマドキ兄ちゃん。
園長先生はその日は土地の値段など、不動産屋さんの話しだけを聞いて帰ってもらったそうです。
そして後日、「値段交渉だ。」と心に決めて、その不動産屋さんを呼びました。
すると幼稚園に到着するなり、彼はこう言ったそうです。
「園長先生、この幼稚園、すごく気持ちがいいね。」
どうしてそう思うのかを尋ねたところ、
「だって…。こんな僕にもみんな笑顔で挨拶してくれる。」
職業柄、どうしても疎ましく思われることの多い彼。
T幼稚園の門をくぐるなり、先生方の『笑顔での挨拶』。
じーんと、心を打たれたそうです。

話はここからです。
園長先生はそんな不動産屋さんの彼に、こう言いました。
「そうかい。気持ちいいかい。じゃあ、土地の値段、3億円を2億円にしてほしいと、地主さんへ交渉してくれるかい?」
それを聞いた彼は、「わかった!」と、いつの間にかT幼稚園さんへ気持ちが傾き、地主さんのところへ交渉に行き、見事1億円、値下げしてもらったそうです。?


園長先生は職員の方々へ、この一連の流れをこのようにお話されたそうです。


『君たちの笑顔には、1億円の値打ちがある。ありがとう。』

毎日の習性が生んだ、出来事。
T幼稚園さんにとっては、ごく普通の日の出来事でした。

こんなお話を、これからつづっていけたらと思っております。
どうぞ宜しくお願い致します。

中島亜紗美
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