花咲き山のつぼみ話

リンドウアソシエイツがいろいろな園さんとのめぐり逢いの中でお伺いしてきた心あたたまる物語を、ご紹介させて頂きます。読んで頂いた心の中にじわーっと広がり、周囲の方々に話して頂き、広まり・・・そんな『あたたかいきもちになる連鎖』のきっかけとなれたらと思います。


一番の少子化対策
2010.08.04

先日お伺いした埼玉県のS幼稚園の園長先生より、こんなお話を伺いました。


『一番の少子化対策とは、いい幼稚園をたくさん作ることです。』

これは、聞く人によっては「理想論だよ…」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、
園長先生のお考えに私もとても共感いたしました。

『幼稚園という場に、第一子を入園させる。
そこで出会う園長先生、担任の先生、その他の先生たち、わが子を取り巻く環境…。
そこが、とても素敵な環境だったら、親はこう思うはず。

「またこの幼稚園で、子どもを育ててみたい。」

そう親に思ってもらえることこそが、真の意味での”少子化対策”ではないでしょうか。』

と。

たくさんの幼稚園・保育園で、保護者の方にそう思ってもらえたらどんなに素敵なことでしょう。

現に、私が以前務めていた幼稚園で、保護者の方よりまったく同じ話を聞かせていただいた経験があります。
「主人とこの幼稚園のこの環境で、また子育てしたいねって話をして、もう一人生むことにしたんですよ。」
当時、大変うれしかったのを覚えています。

子どもが生まれて初めて足を踏み入れる社会。
そこに家族そろって魅力を感じ、その家族が増えていく。

日本の政府は、「子育てをしやすい環境を」とか「働くママの手助けを」とか、
目の前の事象にばかりとらわれてしまいがちです。

本当の意味での子育て支援とは、子育てを楽にすることの手助けではなく、
子育てを楽しむことを推奨する姿勢であってほしいと願います。

言うまでもなく、親が楽しんでいる環境こそが、子どもにとって一番幸せなこと。
それが親目線の楽しみではなく、子ども目線での楽しみであること。


幼稚園・保育園の経営側に立っておられる方にとっても、
こんな影響を与えられることは本望ではないでしょうか。

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