花咲き山のつぼみ話

リンドウアソシエイツがいろいろな園さんとのめぐり逢いの中でお伺いしてきた心あたたまる物語を、ご紹介させて頂きます。読んで頂いた心の中にじわーっと広がり、周囲の方々に話して頂き、広まり・・・そんな『あたたかいきもちになる連鎖』のきっかけとなれたらと思います。


先生と呼ばれない時間
2011.02.24

先週の話しです。
神奈川県のある幼稚園さんでこんなお話しをうかがいました。
関東では珍しく、雪が積もった日の朝のこと。

園長先生は、あんまり積もっていたら休園かなぁ、と思って目を覚ますと、やはり一面銀箔の雪景色。
ひとまず園に足を運ぶと…

若い男性職員が全員、すでに門の前の雪掻きをしていました。
その時間なんと6時前。
なんの打ち合わせもしていないのに…。
園長先生は先生たちのその自主的な姿を見て、ただただ涙が溢れてきたそうです。

まだ出勤していない女性職員にも”1時間遅れ”と連絡を回しましたが、全員いつもよりも30分以上は早く出勤してきたそうです。


このお話しをおうかがいした際、こんなことを聞いてみました。
「園長先生は、なぜ、そのような先生が育つのだと思いますか?」

すると、
「毎日ではないけど、終礼のときに、『先生』と呼ばれていない時間が、先生としての本質をつくるんだとよく話します。」
とおっしゃっていました。


その日の終礼では、ひとこと。


「君たちを心から誇りに思います。」


と、お話ししたそうです。




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