先週の話しです。
神奈川県のある幼稚園さんでこんなお話しをうかがいました。
関東では珍しく、雪が積もった日の朝のこと。
園長先生は、あんまり積もっていたら休園かなぁ、と思って目を覚ますと、やはり一面銀箔の雪景色。
ひとまず園に足を運ぶと…
若い男性職員が全員、すでに門の前の雪掻きをしていました。
その時間なんと6時前。
なんの打ち合わせもしていないのに…。
園長先生は先生たちのその自主的な姿を見て、ただただ涙が溢れてきたそうです。
まだ出勤していない女性職員にも”1時間遅れ”と連絡を回しましたが、全員いつもよりも30分以上は早く出勤してきたそうです。
このお話しをおうかがいした際、こんなことを聞いてみました。
「園長先生は、なぜ、そのような先生が育つのだと思いますか?」
すると、
「毎日ではないけど、終礼のときに、『先生』と呼ばれていない時間が、先生としての本質をつくるんだとよく話します。」
とおっしゃっていました。
その日の終礼では、ひとこと。
「君たちを心から誇りに思います。」
と、お話ししたそうです。